修行先の決定
さて、パン屋になると決めたは良いものの、自分には一切パン作りの経験がありません。
知り合いのパン屋さんもいなければ、店を開くための貯金ももちろんありません。
なので、まずは身近にある個人経営をしているパン屋さんを周り、経歴を聞いてみました。
専門学校からケーキ屋に就職して、その後パン屋を始めた方。
学生の頃からパン屋でバイトして、そのままそこに就職した方。
親のパン屋を継いだ方。
中には老後の趣味で週3日だけ開店していらっしゃる方もいました。
自分が1番参考になったのは、サラリーマンからパン屋に転職した方でした。
その方から伺った話では、
「パン作りのスキルだけなら大手に就職するだけで十分学べるが、店を持ちたいのであれば話は別。1日にどのパンが何個売れてどのパンが売れないか、またどんな人がどんなパンを買っていくかなど、経営も学ぶ必要がある」
とのことでした。
それからネットを使い正社員とアルバイトの両方求人を出している小さめのパン屋を探し、応募した結果、大学卒業まではアルバイトとして。卒業後に正社員として雇って頂けることが決定しました。
小さめのパン屋を選んだ理由としては、やはりパン作りの流れだけではなく、1日の売り上げなどから経営の流れも掴みたいと考えた結果です。
きっかけと自分語り
パン屋になりたいと思ったのは、大学2年生の頃でした。正確には、憧れの人がパン屋を営んでいるので、その人に憧れるうちにパン屋になりたいと考えるようになっていました。
料理や食べること、人に自分の料理を食べさせてその人の美味しそうな顔を見るのが好きなのも理由の一つです。
大学4年で就活を始める時も、依然としてパン屋になりたいという気持ちはあったものの、高校受験、浪人、大学受験、一留と両親に迷惑をかけながら育ったせいか、心の奥底で「これ以上迷惑をかけてはいけない」と思っていて、なかなか話を切り出せませんでした。
パン作りの修行に何年もかかるのはもちろんのこと、もし店を開けたとしても成功するかはわかりません。ずっとモヤモヤした葛藤を抱えたままでした。
なので就活にも身が入らず、なんとなく受けた公務員試験や企業にもほとんど落ちてしまいました。
後がなくなりようやく両親にパン屋のことを話したところ、「やりたい事があったのなら本当に嬉しい。何かを隠して就活してたみたいだから心配してた」と言われ拍子抜けしました。個人的には隠していたつもりだったのですが、両親は分かっていたようです。
そんな事があって、本格的にパン屋になるのを決めたのは、大学4年の8月のことでした。
初めまして
あーちゃんと申します。
このブログは、パン作り経験ゼロ・資格ゼロの自分がパン屋を開くまでの道のりを記すブログです。
どうか暖かく見守ってくださるよう、お願いいたします。